アプリコットデザインが生まれるまで Part1

STORY

はじまり

昭和56年長野県のまん中に生まれ、自然に囲まれた環境の中ですくすくと育つ。
小さなころは部屋の模様替えが趣味で、頭の中でお部屋のレイアウトを考えるのが楽しかった。

高校を卒業すると地元の会社に就職。
レンタルCDやビデオ、本、雑貨、ゲーム等の販売を県内で十数店舗展開している会社に就職。
音楽が好きだったことからCDの担当として奮闘。
当時、音楽業界はにぎわっていて、音楽が大好きだった事から天職だと思い働く。

この頃から、提案型の売り場に魅力を感じ、どうやったらみんなが知らない音楽を知ってもらい、買ってもらうことができるのかを日々考えていた。POP作りに精を出したり、コメントを書くことを徹底したり、他店舗の良いお店があると聞くと県外だろうがどこでも出かけ研究をしていた。おそらく今の僕の基盤がここで形成されたのだと思う。

辞めるの辞めないのどっちなの

そんな音楽を売る仕事もそう長くは続かなかった。。
会社が他の会社へ事業売却をするということで、辞めるのか、新しい会社に移行するのかどっちなの?と選択を迫られる。
新しい会社はそれこそ全国規模の大きなチェーン店。
店舗運営も完全マニュアル化されており、現場の意思で動けないことが何より嫌だった。
そして、大きな決断をする。

会社をやめよう

やめようとは言ったものの小売業の経験しかなかった僕に、あまり多くの選択肢はなかった。
そして、その選択肢の中に自分のしたい仕事が無かった。

そんな中ふと子供の頃の夢だったお店を開いてみよう!

と大胆な考えが浮上。
思ったら即行動が売りの中村、そこからは早かった。

お店を開こう

目を付けたのはペット業界。当時ペット業界は全盛期に入る少し前。
丁度ペット業界が上り調子だったこともあり、犬のセレクトグッズを扱うお店を開こうと考える。

犬の服やこだわりの自然素材でできたドッグフード、それらが注目され始めてきた頃。
しかし、昔ペットショップでアルバイトをしていた事はあったが、右も左も分からない状態。
いろんな本や雑誌を見たり、実際に東京や名古屋のお店を視察にいったりと、一生懸命調査の後、商品の仕入れ先を一から開拓し、店舗を0から作り上げ、無事にオープン!当時資金が少なかった事から、自分で出来る事は極力自分で行う。看板のデザインや広告、ホームページなど見よう見まねで一人で作った。
業界に何のコネもなく、商品やサービスに対する知識が乏しかったにもかかわらず、よくもまあ自分一人でオープンまでもっていったと、今更ながら感心するほどだ。

甘くない現実

お店はめでたくオープン!
したは良いものの・・・
1ヶ月目の売上は50万と想定していた売上をかなり下回る結果に。

おかしい。事業計画では初月で100万円売りあげるはずだったのに。
それようにお買い物袋も大量に用意したし、オープンに合わせたセール品だって用意したってのに。。

事業計画はあらかじめ立てていたけど、想定していた売上は机上の空論だったと反省。
しかし、後悔して、反省していても何も始まらない。
とりあえずできることはすべてやろう!そう決意。
犬のイベントに出展したり、移動販売を試みたり、パルコへ期間限定出店したり。

その当時の地方では、まだまだ犬に服を着せる文化も定着しておらず
ドッグフードもホームセンターで買う時代。
通常の営業の傍ら、啓蒙活動も同時に進める。
オープンしてから半年が経過しても、思うように売上は上がらず。
当時プライベートでも悲惨なことが続き。
仕事もプライベートもドン底な日々を送る。
このままではやばい。人生終わってしまう。。

つ、つぶれる。。。そんなワードが頭の中をちらほらと駆け巡る。

ネットショップを開いてみよう

それでもなんとかしようと諦めなかった。
僕の負けず嫌いが幸いしたのだろうか。

駄目元で、その当時はまだ数が少なかったネットショップを開く事を決意。
しかし、当時はネットショップなんてまだ数も多くなく、作る方法もよくわからない。
勉強、勉強、勉強を重ね、試行錯誤し、なんとか形になった。

いざオープン!
が、開店初月の売上は0円・・・

さらに苦しむ事に。
最後の砦だったネットショップが不発。

もうだめだ。。

だけど、ここで諦めたら何もかも中途半端。
再就職するにも、独立して失敗した人を誰が雇ってくれるだろう。

がんばる・・・

最後の力を振り絞って、ネットショップの運営をやりまくった。
どうやったらお客さんが来てくれるんだろう。
どうやったらたくさん買い物してくれるんだろう。
それらを一つ一つクリアにしながら、必死の店舗運営。

ネット広告も使い、メルマガも配信。
すると、徐々に売上が上昇してきた。

月商100万を超えたのはそれからすぐのことだ。

調子に乗りました

なんとかお店を開いてから1年が経過すると、試行錯誤してきたネットショップが好調になる。
実店舗の方も、徐々にお客様に浸透して、固定客もつき売上が上がってきた。
よしいけると、銀行から融資を受け、楽天市場へ出店を試みる。

当時の楽天市場は今よりもまだ出店数も多くはなかったが
それでもたくさんの店舗が犇めき合う戦場。

これまでのノウハウをもってすれば、軽くオープン月で100万は超えるだろう。

そんな自信があった。

しかし、蓋を開けてみると1ヶ月目の売上は20万。

やはり現実は厳しかった。
閑古鳥が鳴きまくりで、出店すれば売上が上がると簡単に思っていた自分を恥じる。
でも、負けない・・そう思い、あらゆる企画を立て、毎日更新を行い・・・。あきらめずに、休みなしで働き、試行錯誤し、ありとあらゆる手を尽くすと、売上はみるみるうちに上昇。
売上がネットだけで月に300万を超えてきた。

経営の壁にぶちあたる

それまで経営といっても、入るお金と出て行くお金を計算して、確定申告していたくらいだったので、経営をしていたとは正直言えなかった。
売上が上がるということは、お金の出入りが頻繁になり、さらに高額になる。

3ヶ月後、1年後、3年後の売上予測どころか、明日の売上、支払いで頭がいっぱいで、不安すぎる毎日。

資金繰りについては、ネットショップはほぼクレジット決済。
お金が入ってくるのは1~2か月後になる。

取引先の支払いは基本的には月末締めの翌月末払いが多く、非常に辛い状況になる。
やはり、売上を上げ続けて行くには、潤沢な資金が必要だということ。
いつでもやってくるお金の悩み。

宝くじ当たんないかな。そんな事を本気で考えていた。

チャンスなのかピンチなのか

そんなおり、同業のお店を経営している会社から事業統合の誘いをいただく。
相手はきちんと会社として運営しているから、信用もあり、資金も潤沢にある。

もし事業統合してその会社の一員になれば、今までやりたくてもできなかったことができる。

そして自分一人じゃなくなるから、頼もしい、寂しくない。

一番はお金に悩む毎日から解放される。

しかし、ここまで育ててきた自分の夢だったお店を手放しても良いのだろうか。

天使と悪魔が頭の中でぐるぐる。

これは悩む。

いや、悩んだ振りをしているだけで、本当はもう自分の中で決まっていた。

事業売却して統合しよう!

案外、すんなりと決まった。

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